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塾長の述懐 第18回 「メタ認知」,〈相対化〉,そして〈宇宙の意思〉

緑の葉に宿る大小のまん丸い水滴たち 塾長の述懐
天使の涙(提供 photoAC)
この記事は約14分で読めます。

本ブログは当塾のLINE Openchat「教員採用試験対策講座」の筆者による「朝のごあいさつ(トーク)」と「終わりのごあいさつ(トーク)」等に若干の加筆修正を加え,採録したものです。したがって,オーラルな言述を旨としているため,口語・スラング的な表現,文脈の乱れ・省略及び戯言(笑)がございますことをご海容ください。

なお,今回の当ブログには,令和元(2019)年11月23日(土)の「メタ認知」と題する筆者のトークを採録しております。

 1 朝のごあいさつ―「メタ認知-〈相対化〉-語りの構造-視点取得-心の理論」の連関性―

(1) プロローグ

次の左欄(黄色の囲みの中)に11月23日(土)の筆者のトークを引用しました。/右欄は左欄の内容をトークした際の筆者の述懐や状況等の説明です。

皆さん,おはようございます!
週末の土曜日を迎えました。
リフレッシュも自己の〈人間力〉[1]当塾の述べる「総合的な人間力」のこと。を高めてくれる…,のではないのかと思う今日この頃です。

脳は年から年中働いていると言います。だからこそ,睡眠中でも働いている部位には申し訳ないですが(笑),充実した睡眠を取る必要があります。睡眠の間に,その日,取り扱った情報(データ)を脳機能によって整理整頓し,翌日の情報処理に備えなければならないのです。そのように考えると,睡眠とまではいかないにしても,「リフレッシュ」の在り方は大切だと思います。

さてさて,この後の朝のごあいさつは長くなるので,「ノート」[2] … Continue readingに書いておきました。「メタ認知」を話題に語っています。

例えば,こんなふうに。

「ですから,非常に簡単に言ってしまえば,「メタ認知」の精度を上げるには,たくさんの「(他者の)視点」を取得する必要があるのです。」(「朝のごあいさつ」より一部引用)

授業論にも結び付けて語っていますから,是非,ご一読くださいね。

11月19日(火)辺りから当トークルームの話題が「メタ認知」にありました。自己を客体視(客観視)するメタ認知力の必要性がメンバーの間でトークされていたのです。

因みに,当塾では当塾が支柱とする重要概念〈相対化〉に近い概念を「メタ認知」と考えています。以下に引用する「ノート」に詳述しています。

本日からまた新しいトークテーマです。

「学級(ホームルーム)の中にLDやADHDなどを持つ児童生徒がいます。あなたは担任としてどのように指導しますか?」

これまた重要なテーマです。
本日も張り切って参りましょう!!

令和元(2019)年10月26日(土)にオープンした当LINE Openchatで採り上げたトークテーマの総計は36本(令和2(2020)年2月9日(日)現在)です。

なお,トークテーマとは全国の教員採用候補者選考において出題された「場面指導」[3]出題の種別の過去問や今後の予想問題のことです。

トークルームに集うメンバー(令和2(2020)年2月9日(日)で72名)は当塾から提示されるトークテーマにしたがってトークを展開することになります。

しかしながら,筆者のみがトークを行っている現状があります。「教員採用試験対策講座」とは言うものの,一方通行の一斉授業になっていることは,養わなければならない「これからの教員としての資質・能力」を鑑みるに,トークルームの現状には大きな課題があると言えます。

トークルームのメンバーは,朝,提示される当塾のトークテーマとスクールコンプライアンス演習の問題を読み,夜,当塾によるそれらの解答・解説を待つ現況です。

〈身体性〉を感じ取ること(≒face to face)のできないLINE Openchatのデメリット(=これは立場性が異なればメリットとなる)です。

このことは,今後,当塾で「場面指導」を基軸に据えた(教採の)記述式選考対策と人物評価選考対策とを止揚(aufheben)したオンライン式及び対面式講座の構築を実動化する原動力となりました。

(2) 「メタ認知ー〈相対化〉ー語りの構造ー心の理論」間の連関性と〈宇宙の意思〉

昨夜,「メタ認知」が話題になっていましたね。
私は「メタ認知」を敷衍した〈相対化〉を多く用います。
「メタ認知」自体はとても重要な概念だと思います。
ただ,それだけではなくて,「メタ認知」をした後のステージが重要だと考えるので,〈相対化〉という概念を大切にしているのです。
詳しくは,追々語ります。

大学院時代に研究をしていて考えていたことです。メタ認知力を身に付ける(学習者に身に付けさせる)ことは重要であることに間違いありません。(紙幅の関係上,ここではその理由を「時代の要求(趨勢)」とだけ申し上げておきます。)しかし,そこに止まってはいけない。時代の勢いは「メタ認知」のステージだけでは最早許してくれないのです。それだけでは人類の高次な(文化的)発展はありません。建設的な止揚(aufheben)を行う意味においての「他者との鬩ぎ合い」(=〈対話〉)は成立しないのです。〈相対化〉とは「メタ認知」を含めた,現状では存在しない新たな高次の文化ステージに向かう活力を言います。「メタ認知」のステージに個人はアトムとして存在します。そこに止まる限り,そのアトムには〈外〉の世界に向かって胎動するエネルギーはありません。〈内〉にこもるエネルギーならばあります。それでは〈外〉の世界は拓けません。〈鬩ぎ合う関係性〉が大切なのです。それは既に微動する〈外〉の世界に向かったエネルギーを最大に燃焼させていきます。だから,「メタ認知」のステージを超越し,〈相対化〉のステージに辿り着く爆発的な原動力が必要になります。それは〈宇宙の意思〉であり,自己の〈外〉には存在せず,自己の〈内〉(内的空間)に既存するものです。全ての人に宿るものです。でも,数多くの人がそれと気づいていないものなのです。したがって,表象化されにくい代物なのです。

なぜならば,「相対化」の概念は,旧学習指導要領から語られ始めたからです。
私は平成9年から国語の教材を通して,学習者に〈相対化能力〉を育成する研究を行っています。(=語りの構造読み)
この「語り手概念」が新学習指導要領にお目見えしたのです。

学習指導要領に語られ始めたから大切にしているのではなくて,20数年前の筆者自らが行った国語教育(学)における大学院時代の研究(テーマ)内容の一部が,旧学習指導要領に垣間見えるようになり,「語りの構造」とか「〈語り手〉概念」とか表記されないまでも,それらの概念が現行学習指導要領に認められるようになったので(日の目を見ていない)自らの研究成果として大切にしているのです。

塾長の修士論文の内容が新学習指導要領及び解説の国語編に!!

国語教育のみならず,現代の教育が児童生徒に養わなければならない能力は,大人が身に付けるべき能力でもあった。塾長が自らの修士論文において20年前に指摘した現代を生きる者の課題とその解決の一方途。それらが今次改訂の新学習指導要領及び解説(国語)に。「語りの構造読み」から展開する独自の教育論をご堪能ください。

待って!! その国語の授業!!-〈語り手〉とは何か?-【基礎編】
さて,愈々,塾長の修士論文の内容,「語りの構造読み」について解説して参ります。新学習指導要領に則った学校教育だけではなく,読書行為を行われる全ての皆様に役立つ内容と自負いたしております。新たな〈読み〉の構築は〈人間性の涵養〉に資する。シリーズ第1回の今回は基礎概念「語り手の存在」についてです。お楽しみください。
新しい時代を生きるための《読み》について考える―〈語り手〉とは?【発展編】

新学習指導要領(国語)に初お目見えした「語り手」概念を解説する第2弾。今回は,特に「語りの構造と語り手の視点」について概説します。しかし,本ブログシリーズの目的は国語教育の推進だけではございませんので要注意。来たるべき一元論的トランスモダンの時代を如何に《生きる》か,その壮大な究極的命題に挑むことが最たる目的なのです。

新学習指導要領の〈語り手〉を知る―カープファンの綴る「ジャイアンツ丸物語」より―【基礎編】
新学習指導要領に初出の「語り手」概念を解説する基礎編の第2弾。今回は「語り手」の特性について考察しています。用いる教材は「鍛地頭-tanjito-」塾長の小桝雅典による創作,元広島カープの丸選手を題材にした「丸物語」3部作。果たしてどのような展開になるやら。ブログ末には広島を歌い上げる名曲「広島天国」が…。

要するに,「作者」とは異なる「語り手」が作品世界に存在し,その「語り手」が「語り/騙り(騙して語る)」で作品世界を物語るとする考え方を根底に置いた読みの論理です。

この「作者」と「語り手」は,「自分」と「もう一人の自分」との関係に似ています。(厳密に述べれば異なるのですが。)

「作者ー(話者)ー語り手」間の連関性に係る詳細については,上掲の当塾のブログを「チェック」してください。プロ野球ネタもありますから,プロ野球にご関心のない方には申し訳がないのですが,「連関性」に係る概念を概括的におもしろおかしく記述しました。

要するに左記のトークで申し上げたかったことは,この世に存在するのは「実体を伴う自己」だけではないということです。「内なる自己」も存在し,私たち(「実体を伴う自己」)は,日常的に「内なる自己」,「実体を伴う他者」及び自然や神仏など(総じて,「他者」)と「対話」を持ちながら生きているのです。

認知心理学では,この「もう一人の自分」が「自分」のものの見方や考え方(認知活動)を冷静かつ客観的に判断してくれることを「メタ認知(metacognition)」と呼んでいます。

「メタ認知」を行うには,「視点取得(perspective-taking)」を必要とします。「視点取得」とは,「他者の視点に立つ」ことです。

ですから,非常に簡単に言ってしまえば,「メタ認知」の精度を上げるには,たくさんの「(他者の)視点」を取得する必要があるのです。

左記のトークで最も申し上げたかったことは,「多視点取得の重要性」です。例えば,自らを「メタ認知」する場合を考えてみても,また教職員が一人ひとりの乳幼児・児童・生徒を「メタ認知」(≒児童生徒理解)する場合を考えてみても,単純に単視点でそれを行うよりも,多視点で行う方がより正確に理解することができます。その究極的な思考性が「システム思考」です。対象を分節的に捉えず,全体的に捉える。対象を分節的・分断的に(分解して)捉え,再構築しても元の対象は再現できない。だから,デカルト二元論は終焉を迎えたのです。したがって,対象を全体的に〈ありのまま〉捉えるには,多視点間の連関性を見据え(見極め),それらを連結/断絶させる力量が必要になります。学校教育のメルクマール[4] … Continue readingはその点にあるのです。そのためには,まず多視点を形成する資質・能力こそがこれからの教職員に求められる大切な資質・能力の一つであり,それを成就させる〈対話力〉が重視されなければならないのです。

このことは「心の理論(theory of mind)」に関係してきます。「心の理論」が形成されてくると,他者の立場に立って物事を考えられるようになるのです。
それは,結局,多視点を有しているからです。

では,どのようにすれば,たくさんの「(他者の)視点」を取得できるのかということになりますね。

これについては数多くの研究があるのですが,皆さんはどのように考えられますか?

他者の悪いところはよく見えるように思えますが,結局,自分の視点だけで見ているからかもしれませんよ。(笑)(時代のパラダイム,価値観なども影響しているのでしょうが。)

自分となかなか向き合えないのは,それに抵抗を感じる心性(とここでは述べておきます)があるからかもしれませんが,他者の多視点をそこまで持ち得ていないからかもしれませんね。

ひょっとすると,自分が自分の弱みだと思っているところを他者の視点は強みとして捉えているということがあるかも…。

いずれにせよ,「メタ認知」を行う際のキーワードの一つは「視点取得」と言えそうです。

因みに,脳科学の世界が捉える「メタ認知」とは?

これについては,現在,この件について勉強をしている小夜子[5]当塾の副塾長さんが教えてくれるのではないでしょうか。(笑)

 2 終わりのごあいさつー〈ホンモノの教員〉の育成に向けてー

本日もそろそろ終焉の時間ですね。
今回のトークテーマも,もう1回延長ということで。

原則として,1日1本のトークテーマを展開することとしております。ただし,トークテーマの中には,深い思考を要する難題がありますから,この日のように,日を跨いで思考を継続することも多々あります。

事務連絡です。
またもやノートの件です。

これから,当分,豆知識(コンプライアンス)に一本化していきます。

理由は2点あります。
1点目:トークのまとめとコンプライアンスとを統合し,1記事で理解を深めたい。
2点目:トークの現状を勘案して。

ただし,教採にも学校現場にもとても大切な情報提供は行っていきます。

この当時,「豆知識(コンプライアンス)」(=スクールコンプライアンス演習)と1日のトークのまとめを筆者がそれぞれに分けて「ノート」に記述していました。

その後,両者を1記事としてまとめていましたが,現在は「スクールコンプライアンス演習」として,教育法規演習の基礎問題を「朝のごあいさつ」の中で出題し,1日の終焉時の「おわりのあいさつ」で出題に対する正解と解説を行う体裁を採っています。

また,「1日のトークのまとめ」を取り止め,「朝のごあいさつ」時に「場面指導」に関する出題を行い,その解説(考え方,答え方など)を掲載するようにしております。

ですが,正直なところ,この処,トークルームだけで語り切れないことがわんさかあるなあと実感するようになりました。

トークルームは継続するのですが,

「ここをもっと語っていけば,教採の得点率がアップするだろうに。」(教採対策)とか,
「この点を理解しておかないと,これから先,学校現場で困るぞ。」(教員研修)とか。

そこで,先日,ある方からアドバイスを頂いたこともあって,語れないところを含め,オンラインや直接対面で講座を展開しようかなあ~と考えています。

いよいよ〈ホンモノの教員〉養成に腰を上げようかなあ~と。

教採の試験を乗り切るには1次試験と2次試験とを別々にして勉強していてはダメですからね。本当です。理論上もそうです。

1次試験と2次試験とを統合した上に,私の汗と涙の29年間の結晶(実践談・体験談)を織り交ぜて,1次対策(市販問題集演習)→塾長の実践談→場面指導を中心とした2次対策を1講座分として展開しようかなあと考えています。1講座分のテーマは教採に良く出題される領域から,毎回1本。それを15~30回ほどやっちまおうかと。理解がめっちゃ深まること請け合い。ということは,点も取れ,実践力も付くというわけで,教採対策と教員研修を一遍にやっちゃいます。

詳しくは,次の当塾のブログ(ページ)をお読みください。

この講座構想にも忌憚のないご意見を頂ければ幸甚です。
よろしくお願いいたします。

それでは,
明日が皆様にとって素敵な1日でありますように。
おやすみなさい。

「語り切れない」原因の一つには,筆者の汗と涙(と睡眠不足)の29年間にわたる教育実践譚やそこから生まれた理論など,筆者にとっては心血を注いだ〈人生の財産〉をいとも簡単に我が事にして営利目的に盗用される方々が依然としておいでになることが挙げられます。このように語ると,「それを厭うならば,端から分かり切っていることなのだから,LINE Openchatで無料の教員採用試験対策講座などやらなければ良い。」という心無い言葉が聞こえてきます。「世情を見渡すに,乳幼児・児童・生徒を第一に考える〈ホンモノの教員〉を育てる必要がある。」との当塾の熱き想いや「先生(筆者のこと),先生になりたくても経済的にしんどい者もおる。なんとか安く教えてやってもらえないものですか。」との外部の方々からの声もあって,行き着いた先がこのLINE Openchatを活用した「教員採用試験対策講座」だったのです。筆者は神仏ではない。生活しなければならないのです。盗用が筆者の口を塞ぐ事態を,筆者自身,日々,〈寛大なる心〉を持てるよう魂の修養を積みながら,改善していかなければならないと踠いているのです。乳幼児・児童・生徒のために。

現在(令和2(2020)年2月9日(日)),自己アピール文,志望理由書及び面接試験対策をテーマにした無料講座をオンラインで展開中です。[6]当LINE Openchatを受講してくださっている受講者及びLINE@にご登録くださっている方のうち,希望者対象で2月中旬まで展開中です。その際,実感したことは,レベルの高い受講者が集まっておられるということです。正直なところ,〈ホンモノの教員〉の資質・能力を有する人はなかなか現れないのではないのかと思っていました。しかし,そうした邪な思いは払拭しなければならない,受講者の方々に,前提としてそのように思っていたことをお詫び申し上げねばならないと思ったのです。

当塾オリジナル理論〈ホンモノの教採の学習方法〉については,次のページをご覧ください。実は,現在,当該のページに示した〈学習方法〉をさらにレベルアップした《方法》を考案中です。

(完)

© 2020 「鍛地頭-tanjito-」


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