本ブログは当塾のLINE Openchat「教員採用試験対策講座」の筆者による「朝のご挨拶(トーク)」と「終わりのご挨拶(トーク)」等に若干の加筆修正を加え,採録したものです。したがって,オーラルな言述を旨としているため,口語・スラング的な表現,文脈の乱れ・省略及び戯言(笑)がございますことをご海容ください。
なお,今回の当ブログには,令和元(2019)年11月14日(木)の「サブレットエコノミー」と題する筆者のトークを採録しております。
1 朝のご挨拶-サブレットエコノミ-
皆さん,おはようございます!
我が家の主木,ハナミズキ。
真っ赤です。
アメリカで拡大している新ビジネス「サブレットエコノミー」。
「サブレット」は「一時貸し」程度の意味。
つまり,自分が使っていない物(道具)やスペースを赤の他人に一時貸しして収入を得るビジネス。
車,プライベートジェット,アパート,ベッド,所有地などなど。
Airbnb[1] … Continue readingが仕掛人。
メリットは収入のみならず,知らなかった他者と知り合いになる(つながる)ことだとか。当初,そこに信頼関係はないのです。
デメリットは住宅などを一時貸しした際の盗難とか死亡事故とか。保険の問題ですね。などなど。
(参考:「あらゆるモノがAirbnb化する「サブレットエコノミー」の時代へようこそ」(WIRED,2019.11.13 WED 08:30))
このように綴って改めて読み返すと,この記述は当然ビジネスの視点に基づいて語られています。
私の心配事は哲学的視点から。
VRの世界では簡単に他者になりすますことができます。つまり,簡単に自己の身体性を喪失できるのです。それはアイデンティティと〈尊厳(dignity)〉の喪失をも意味します。
同じことが「サブレットエコノミー」に起きないかと。
道具は身体の一部であるとする考え方(身体論)があります。
その道具を見ず知らずの他人に一時貸しする。
身体性を喪失しないのかなあと。
真っ赤なハナミズキを眺めながら考えていました。
さて,本日のトークテーマは,次のとおりです。
「あなたは繰り返し教室を飛び出す児童生徒への対応(指導)をどのように行いますか?」…A
思考の幅を広げて,多視点からトークができるかと思います。
本日も張り切って参りましょう!!🙇
2 終わりのご挨拶-トークのまとめ-
「トークのまとめ」とは,本日のトークテーマ(前章の引用文中の「A」)について筆者がまとめたり,ヒントを提示したりしたトーク(記述)のことです。
設題文からは当該児童生徒の置かれた様々な状況が想定されますから(児童生徒理解),それに応じた様々な対応(指導)が考えられます。
次に対応(指導)のみを挙例します。したがって,どのような状況に置かれた児童生徒かをいろいろとイメージしてみてください。
- 飛び出した事実をその刹那に注意する。:「教室に戻りなさい!!」など。周囲の児童生徒も担任及び教科担任の一挙手一投足を見ている。
- 当該児童生徒の安全を確保する。:日常的な学校態勢(体制)として,他の教職員と連携する。校外に飛び出して交通事故に遭う場合などを想定しなければならない。
- 当該児童生徒との(日常的な対話を含めた)対話を継続する。:人間関係の構築を図る。いじめが原因で飛び出す事例もある。
- 授業規律の徹底を図る。
- 生徒指導の三機能を生かした授業づくり(学習意欲を喚起する授業)を創造する。
- 個別の学習指導を行う。
- 当該の児童生徒が神経発達症(例:ADHD)の場合は,特に校内(管理職,特別支援教育コーディネーター,学年団等)及び保護者との連携が大切である。
- 保護者と連携する。:授業時の様子に関する情報連携。学校の指導方針及び指導方法等の説明。家庭での学習習慣の確立を依頼するなど。
以上を学校態勢(体制)として行う。
その他にもいろいろと考えられるので,ご自身で考えてみてください。
担任や教科担任が教室を飛び出した当該児童生徒を追い掛けず,「学校体制だから。」,「他の児童生徒の授業を進めないといけないから。」と周囲の教職員に常に当該児童生徒の対応を任せ,数秒・数分で教壇に戻り,授業を再開する。→以ての外!! そうした学校体制自体「?」。数秒・数分で常に教壇に戻る指導を良いとして教えているところがあれば,それは真っ赤な大嘘!! 生徒指導のプロ(の学校)においては,そのようなことは罷り通らない!! では,なぜ以ての外なのか? 具体的にどのように指導すれば良いのか?
(完)
© 2020 「鍛地頭-tanjito-」
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