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塾長の述懐 第20回 この時期だからこそ,Weekly解説ルーム!

秋の北鎌倉。明月院の圓窓から見える紅葉。手前には火鉢と薬缶。 塾長の述懐
秋の北鎌倉の明月院の紅葉(素材提供:写真AC)
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 この時期だからこそ,Weekly解説ルーム!

場面指導Weeklyオンライン解説ルーム’20

  • 開講期間:令和2(2020)年10月3日(土)から令和3(2021)年5月15日(土)まで/毎週土曜日/午後8時00分から午後10時30分まで
  • 講座総数:全30講座
  • 講座形態:Zoomによる一斉学習
  • 受講レベル:初級
  • 定  員:30名
  • 講  師:「鍛地頭-tanjito-」塾長 小桝雅典
  • 受講対象:臨時的任用教員/非常勤講師/大学院生/大学生/社会人一般
  • 講座内容:「オープンチャット教員採用試験対策講座」で扱う「今回のトークテーマ」(場面指導≒教育事象への対応等)の解説/1回につき1テーマ
  • メリット:ホンモノの教採対策法が解る(今後,どのように勉強したら良いかが理解できる)。/学校教育に関する種々の基本的な知識を身に付けることができる。/習得した知識を統合し,一つひとつの教育事象をありのままに理解する方法を体得できる(即戦力・実践力の基礎固め)。
  • 受講料:1講座 4,000円(原則,受講を始めた講座から連続受講するものとする。)
  • 申込期間:令和2(2020)年8月5日(水)から令和3(2021)年4月24日(土)まで(随時)

受講対象者の条件

  • 教員としての資質を磨き,必要な能力の基礎を身に付けたい者
  • 教採で合格ライン程度の実力を身に付けたい者
  • 教採対策としての〈ホンモノの学び方〉の基礎を身に付けたい者
  • 教採対策に自信のない者
  • 学び続ける意欲のある者

「そんな講座,誰も来ません(=受講しません)よ!」

ある日,当塾のOBに「場面指導Weeklyオンライン解説ルーム’20」の講座構想を語った際,彼が神速で,かつ,条件反射的に叫んだ言葉である。

「受講者が「0」ならば,それでも構わない。」

筆者はぼそっと呟いた。負け惜しみではない。ホントウにそう思っている。こうした間抜けな発想・・・・・・はビジネスマンには毛頭ないだろう。

この10月3日(土)から来年の5月15日(土)までに実施予定の長丁場の講座(上掲ピンクの枠内のSUMMARY参照)。数多くの方が次のような疑問をお持ちではないだろうか?

一体,何をする(学ぶ)講座なの?

なぜ場面指導を採り扱うの? 
(まずは,(教採対策として)問題集を熟して,知識をインプットして,それから残りの時間で面接・実技対策でしょう?)

なぜこんな(早い)時期から長期に亘る講座を行うの? 

次に,こうした疑問にお答えしてみたいと思います。

Q1 一体,何をする講座なの?

考察の対象となる問題性を孕んだ教育事象を多面的・多角的・総合的に(ありのままに)捉え,問題解決する知識を身に付け,それらを統合することにより問題解決のための考え方や方法を考究し,塾長の解説を聴く/塾長や受講者と「対話」する。

数多くの方がご存知でしょうから,「PDCAマネジメントサイクル」を挙例します。学校教育における同サイクルについて理解するには,例えば,次のようなことが前提として脳内で整理されていなければなりません。

「PDCA(マネジメント)サイクル」の理解の前提(例)
  • 「P」「D」「C」「A」それぞれが語義的に何を意味するのか。
  • 「P」「D」「C」「A」それぞれの役割は何か。
  • 「P」「D」「C」「A」それぞれの間の連関性はどのようなものなのか。
  • 「マネジメント」とは何か。
  • 「サイクルを回す」とはどのような働きを指して言うのか。
  • 同サイクルのメリット/デメリットは何か。
  • 例えば,(AI時代を見越した)「OODAループ」[1]「《OODA loop OODAは、observe, orient, decide, act … Continue readingとの(メリット/デメリットにおける)相違は何か。
  • 教育活動として学校現場に導入されている「PDCA(マネジメント)サイクル」の実践事例にはどのようなものがあるのか。
  • 「カリキュラム・マネジメント」と「PDCA(マネジメント)サイクル」との連関は何か。
  • 学校経営と「PDCA(マネジメント)サイクル」との連関は何か。          など

飽くまでも挙例しただけですが,このように枚挙に遑がないわけです。

しかし,数多くの教員採用候補者選考(以下「教採」と表記)の受験者における学習(対策)の方法を一瞥すると(管見によれば),「PDCA(マネジメント)サイクル」の語義や「P」「D」「C」「A」それぞれの役割程度を問題集や参考書などから丸暗記する方が多いようにお見受けするのです。

「所属校のカリキュラム・マネジメントにあなたはどのように参画しますか? 具体的にお答えください。」

したがって,こうした出題に対しては,(準備がなければ,)全く解答できないか,他者が拵えた解答例なるものをこれまた丸暗記して選考に臨むしか術はないのです。そして,選考の独特の緊張感から脳理が真っ白になり,折角覚えた他者の解答がぶっ飛んでしまう…。

ところが,当塾の塾生や受講者は上掲の「前提(例)」等について事前に自ら調べ,思考・判断し,その後,当塾スタッフや塾生・受講者間で,(当塾から課される)実践的な教育事象例をテーマに,例えば,「PDCA(マネジメント)サイクル」を話題に据えながら「対話(議論)」(表現)・談笑するとともに,当塾スタッフからの解説を聴き,さらなる課題を設定され(笑),さらに主体的に調べ学習を重ね,思考・判断・表現していく過程を繰り返すのですから,「PDCA(マネジメント)サイクル」にしても「生きて働く知識」への変容を遂げていくわけなのです。勿論,選考本番で口を衝いて出る解答は自らが思考・判断したものだから,〈オリジナリティー〉のある〈自己の内なるボイス〉となるのです。

こうした過程にあって,塾生や受講者の思考・判断等を表現する「場」が「場面指導Weekly解説ルーム」なのです。

一つひとつの教育事象は多様な要素が複雑に絡み合う多面的・総合的な有機体です。これまでの選考は主にその有機体を構成する要素を「教育原理」,「西洋教育史」,「日本教育史」,「教育心理」及び「教育法規」などの領野に解体・分化し出題してきたのです。―これが参考書や問題集の編集の仕方でもあります。―現代,見直し(払拭)の過程にあるデカルト二元論の名残です。

しかし,現状,例えば,問題性を多分に孕む一つひとつの教育事象を「教育原理」の側面だけからアプローチする,「教育心理」の側面だけからアプローチする…といった方法では,当該の教育事象が内包する問題性を解決できないくらい,問題は複雑化・難化しており,今後益々それらの度合いは高まるであろうと推察できます。つまり,様々な領野の知見を統合・総合して問題解決に当たらなければならない時代を迎えているのです。国際関係学といった学問の擡頭や大学・高等学校等の文理の枠を取っ払った学科(教育課程)編制などは,そうした時代の趨勢(パラダイムシフト)を如実に物語っているのです。要するに,時代は二元論の時代から一元論(的トランスモダン)の時代へと向かっているというわけです。

抑々,教育の営みとは各領野別に営まれるものではなく,元来教職員は多面的な領野の知見を統合・総合して教育活動に勤しんでいるわけで,それを領野別の知識の整理・丸暗記だけで終えて教採対策(教員志願者の育成)とすることは大きな誤りであると言わなければなりません。だから,昨今,教採が人物評価選考を重視し,場面指導を重んじる傾向にあると考えられます。複雑化・難化する(乳幼児・)児童・生徒の多様で多面的な問題に二元論的思考性で対応することは困難な状況にあるのです。教育に関する知識だけを脳裡の箪笥の引き出しに一つひとつ詰め込むだけでは,複雑化・難化した(乳幼児・)児童・生徒が抱える問題に対処できない。一人ひとりの(乳幼児・)児童・生徒の生のコンテクスト上に生起する諸問題に対して,それらの知識をどのように的確・迅速に選択して引き出し,コンテクストを読みながら統合・総合して指導に当たることができるか。略言すれば,教育に関する知見を脳裡の箪笥の引き出しにインプットする力,乳幼児・児童・生徒の生のコンテクストを読む力,知見を選択し引き出す力,引き出した知見をコンテクストに即応させ統合・総合する力,そして統合・総合した知見を指導として表現する力等を高めることがこれからの教職員には必須であるということです。

当塾が「教採対策として領野別の分化した参考書・問題集対策(≒知識の獲得)だけを行うのではダメ!」と述べる所以はそこにあります。

それでいて,未だに二元論を地で行く教採の(出題の)現実があります。一般には「ブラック」だと言われる学校の実態があることから,先生の成り手も少ない。したがって,参考書・問題集だけの知識偏重学習で合格する実態があることも事実です。勿論,教育の質は低下の一途を辿っている。

こうした現況で良いわけがない。

〈新しい時代〉を生き抜く乳幼児・児童・生徒に相応の生きる力を付けるために,教職員は上述してきた力を付ける必要があるのです。「場面指導Weekly解説ルーム」はそうした力を付ける場であるとともに,そのような教職員の在り方について考究する場でもあるのです。

Q2 どのようなメリットがあるの?

「場面指導Weekly解説ルーム」のメリットを挙例します。

学校教育に関する種々の基本的な知識を身に付けることができる。

教育事象を扱うことから所謂「教育原理」,「西洋教育史」,「日本教育史」,「教育心理」及び「教育法規」など各領野の基本的な知識を,当該教育事象のコンテクストに沿って習得することができます。

インプットした知識を統合・総合し,一つひとつの(教育)事象をありのままに理解する思考法(システム思考)を体得できる。

システム思考の原点は多視点の形成にあります。本講座で教育事象を扱うことにより,インプットした知識をネットワーク状に張り巡らせる訓練を行うとともに,複合的な多視点の形成を図り,有機的な事象そのものを捉え,適切な指導の在り方を見出すことができるようになります。それは教員としての即戦力・実践力の礎を築くことにつながります。

ホンモノの教採対策法が解る。

当講座を受講すれば,参考書や問題集等からインプットした知識がどれだけ学校現場で使えないものかが解ります。当講座を受講することにより,例えば,問題集の解説の意味内容が明瞭になるでしょう。そして,参考書や問題集からインプットした知識の生きた意味が理解できるようになるでしょう。参考書や問題集等を利用し選考で出題されやすい知識を脳裡に押し詰め,それから小論文・面接選考やグループワーク等の対策を行うといった対策法がどれだけ非合理であるかが判然とします。筆記選考対策は筆記選考対策,人物評価選考対策は人物評価選考対策といった二元論的な対策法ではなく,筆記選考対策と人物評価選考対策とを止揚(aufheben)した一元論的な対策法が有効であると痛感できるのです。対策に同じ時間を掛けるのならば「生きた知識」を習得し,学校現場で活躍するための実力の土台を築く方が〈〉というものです。

Q3 なぜこんな(早い)時期から長期に亘る講座を行うの?

教採対策は「対策」ではなく,「学問」でなければならぬ。「学問」は生涯行うものである。期間の限定などない。

「「対策」と考える時点で「学び続ける教員」になれるのか?」と狐疑してしまいます。「対策」の背後には「正解至上主義」が見えるからです。

先日もある小学校の管理職が思わず口にされたというお話をある方から伺いました。

新採で入ってくる若い先生方に「正解」をいて求める傾向が多々見受けられるようになった。教育という仕事は息の長い仕事で,成果が見えにくいものだ。児童生徒の(指導による)変容が即座に見受けられることは稀だ。にもかかわらずだ。「先輩教職員が(選択する/した)指導方法で「正解(教育効果)」が上がるのか?」と。

一問一答型の偏差値時代の弊害がそこに伺われるのです。「ラク」をして成果(トク)を得ようとするラクトク言説が垣間見えます。それは「合理性」とは異なります。あれこれ時間を掛けて指導方法を模索するでもなく,他者から教わった一つの方法で「正解」が出れば,(自らが)ラクなのです。こうした思考性では必ずやどこかで大きな失敗を犯すでしょう。教育とはそのように甘いものではない。その時に被害に遭うのは乳幼児・児童・生徒です。

教採対策も然りです。自らのラクトクが中心にあり,その先に存在する乳幼児・児童・生徒を見据えず,ただ功利的に教採を潜り抜けようとする。

「教員になりたいと思ったときが,教員になるための学びを始める時。」

当塾には今夏の教採を未だ迎えぬ/今夏の選考を終了したばかりの状況で,来夏用にセッティングした「合格道場」に入塾した塾生が2名います。また,同様の状況で他の講座の受講を希望した受講者もいます。

「教員としてのホンモノの力を身に付けたい。」
「本務者として教壇に立つまでに教員としての力をもっと養っておきたい。」

「まずは,乳幼児・児童・生徒ありき」を確と胸に秘める教採受験者に「対策期間」はなく,日々が「学びの期間」なのです。

 追記

塾生や受講者の自主的に行ってくださる受験話が耳にとまります。そして,その都度思います。

結構,当塾で学んだことが出題されているなあ。

長い間教職(大学・県教委・学校)に身を置いてきたから,現代という時代を俯瞰する時,当塾が求める教員像が各都道府県の目指す教員像と大いに重なるところがあるのでしょう。

しかし,当塾は「予想問題を当て,塾生・受講者を合格させいくら」といった教採受験屋ではありません。その名のとおり「教員養成私塾」であり,「地頭(総合的な人間力)」を「鍛」える(だから,「鍛地頭」)「道場」なのです。

ですから,本ブログも「場面指導Weekly解説ルーム」のコマーシャルを企図したものではなく,

「ホンキで〈ホンモノの教員〉を目指す同志を全世界から募りたい。」

と切望する思いにより成るものなのです。

まずは「場面指導Weekly解説ルーム」のレベル辺りから一緒に学ばせていただきたい。

まずは・・・,乳幼児・児童・生徒ありき」

この主旨(真理)をご理解いただける方には,是非「鍛地頭-tanjito-」の門を叩いていただきたいと願います。まだ人数は少ないにしても,本務者を含め,全国に散らばった魅力的な塾生・受講者と〈学縁〉を結んでみませんか。受験者は無論のこと,本務者となられても,日常的に学び,情報やチャットを交換し支え合える素敵な〈場〉を用意してお待ちいたしております。

© 2020 「鍛地頭-tanjito-」


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