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地域が連携する子育て支援

長閑な山間部の風景 保護者が語る教育論
地域(提供,photoAC)
この記事は約4分で読めます。

本ブログは2018年6月10日に当塾公式ホームページに投稿したものを当サイトに移したものです。

「鍛地頭-tanjito-」副塾長の住本小夜子です。

本日のテーマは【地域が連携する子育て支援】です。

昨日は,娘の通う保育所の運動会でした。

娘は人生初めての大舞台でした。予想どおり,緊張して凝り固まっている時間が多かったように思います。

普段の練習の成果は十分に発揮できなかったかもしれません。 でも,練習を頑張っていたことには間違いありません。

他のお子様も一人ひとりが一生懸命に演技を行っていました。保護者の方々にも,つい笑みが漏れます。娘同様に頑張っている全てのこどもたちに拍手です。

今回,保育所の運動会に参加して,こどもみんなが明るく,はつらつとしている!!
という印象を受けました。

この背景には,「地域連携」があるのだと強く感じたのです。

まず初めに,わが子(孫)ではなくても,分け隔てなく接している大人の存在があります。

かけっこをしている全てのこどもに,大きな声で声援を送っていた息子。

「ぼく,上手だね~。」「ぼくの応援でみんな頑張れるよ!!」
と話しかけてくれた,おじいさんがおられました。

息子は,自分の声援が,みんなに元気を与えているのだと気づき,その後も,競技に参加しているこどもたちや保護者のみなさんに,より一層の笑顔と大声で,自信を持って声援を送っていました。

競技・演技の合間に,娘と観覧席付近を歩いていると,
「よく頑張ったね~!!」 「上手だったよ~」
娘に笑顔で話しかけてくださった,おばあさんがおられました。 

他にも,複数の方々から声をかけていただき,褒めてくださる方が,たくさんおられることを経験しました。

娘は緊張の中,一生懸命に競技・演技をしていたので,「褒めてもらった(認めてもらった)」ことが,娘の自信へとつながり,次の競技・演技への活力となったのです。

息子の場合,褒めてくださった「おじいさん」を自己とは異なる他者として認識し,他者の認知(ここでは,「おじいさん」が息子の立派な応援に感動していることを指す。)を推論する能力が育っていると思われます。
こうした能力は「役割取得能力(role taking ability)」と言えるのではないかと考えます。管見による限り,保護者や周囲の大人などの役割取得的な言説を多く受けたこどもほど,役割取得能力は高くなると考えられています。
そうした意味においても,保護者だけではなく,周囲の大人がこどもを認める言動を取ることは重要であると思うのです。
いずれにせよ,息子も娘も保護者以外の大人から「自己有用感」を与えていただいたことには間違いがないと考えます。

褒める(認める)だけではなく,危ないことをしているこどもに,本気で注意をされている観客のおじいさんや,大人が自らやる気を見せる保護者競技,(所内が不案内のため)こども連れで困っている方に,さっと声を掛けられた女性の姿などを見かけました。

昔は当たり前であったであろう,「地域でこどもを育てる」という光景を,久しぶりに目の当たりにしたと実感しております。

  • 大人みんなで,演技をする子供に対し,拍手や声援で評価する。
  • 保護者競技は,単なる余興ではなく,大人が頑張る姿をこどもに見せる場面となっている。(共感的人間関係)
  • たくさんの大人が,いろんな視点で,地域のこども,一人ひとりを見守ることが支援につながっている。

運動会といった一場面だけではなく,普段から綿密な「地域連携」ができていれば,(大人も含め)こどもの安心・安全な生活につながるのではないでしょうか。

そのためには,支援してもらうのを,じっと待っているのではなく,自ら行動することが大切です。ですから,
地域の行事など,積極的に参加する重要性も感じます。

子育ては,母親の特権ではありません。家族で,保育所・幼稚園・学校で,そして地域で支え合いながら子育てができたら,こどもも大人も自然と笑顔になれると思いませんか?

© 2018 「鍛地頭-tanjito-」


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