新規塾生募集中!!
受講者募集中!!

教採受験界のパラダイムシフト!!
教員研修を基盤とする
教採対策
筆記選考と人物評価選考との
アウフヘーベン

〈ホンモノの教員〉 を
育成します

「場面指導Weekly解説ルーム」へはこちらからどうぞ。

教員養成私塾「鍛地頭-tanjito-」vol.7 「学力論ー「学力調査」の結果に視点を据えてー」

夕暮れのまだ青味の残る空を背景に浮き上がる金色のトロントの街 一般ブログ教材
カナダのトロントの夜景(提供 photoAC)
この記事は約6分で読めます。

テーマ

全ての教育活動の根底には学力の3層構造がある!!

プロローグ

本日は当塾の休業日に当たっていますが,教員採用候補者選考(以下,「教採」と表記)の真っ只中ですから,通常どおりの出題を致します。

テーマは「学力論」。再三の出題になります。しかし,再三で良いのです。なぜならば,次の理由により,「学力の三層構造(三要素)」を徹底して身に付ける必要があるからです。

  1. 学習指導要領の改訂時及びその後数年は(評価を含めた)学力観等が選考でよく出題される。(教育公務員にとって学習指導要領はバイブルのようなもの。法的拘束力もある。教育活動を行うには当然知っておかなければならないわけで,そのバイブルに変更があれば,確認の意を込めて出題されて当たり前。)
  2. 学力論は様々な角度から形を変えて問うことができる。(例えば,今回は結構出題される「学力調査」の側面からテーマについてお考えになることをお勧めします。)
  3. コロナ感染の影響で口頭試問型の面接が増加すると見込まれる。(とても対処療法的で低レベルの理由ですが。)

本BLOG教材は,当塾の塾生・受講者の日常的な課題の一部を披歴しています。当塾の塾生・受講者が本出題(今回のトークテーマ)にどのようにアプローチしているのか,そうした視点を含めてミニ解説で付言しています。

スクールコンプライアンス演習

出題


 次の各文は『小学校・中学校学習指導要領(平成29年3月告示)』及び『高等学校学習指導要領(平成30年3月告示)』の「総則」,「第2 教育課程の編成」の一部である。空欄A~Dに当てはまる語句を後の①~⑫の中からそれぞれ 1つずつ選び,番号で答えよ。ただし,中学校においては 〈〉で, 高等学校においては 《 》で読み替えることとする。
 なお,同一記号には同一語が入る。

(1) 各学校においては,児童 (生徒)《生徒》の ( A )を考慮し,言語能力,情報活用能力 (情報モラルを含む。), ( B ) 等の学習の基盤となる資質 ・能力を育成していくことができるよう,各教科等 (各教科等)《各教科 ・科目等》の特質を生かし,教科等横断的な視点から教育課程の編成を図るものとする。
(2)  各学校においては,児童 (生徒)《生徒》や学校,地域の実態及び児童 (生徒〉《生徒》の( A ) を考慮し,( C )の実現や災害等を乗り越えて次代の社会を形成することに向けた( D )な諸課題に対応して求められる資質・能力を,教科等横断的な視点で育成していくことができるよう,学校の特色を生かした教育課程の編成を図るものとする。

① 個性・適性 ② 発達の段階 ③ 調査・分析能力 ④ 問題発見・解決能力
⑤ 心身の成長 ⑥ 生きる力 ⑦ 人間関係形成能力 ⑧ 将来的 ⑨ 現代的 
⑩ 学び続ける態度 ⑪ 実践的 ⑫ 豊かな人生

(令和2年度長崎県公立学校教員採用選考試験 教職・一般教養 第2問 改題)

ミニ解説

当然ながら,「学力ー教育課程」関係は切っても切り離せないもの。「学力」と「教育課程」をインタラクティブな視点から見据えることができるようになると良いですね。

なお,本BLOG教材で述べる「学力」は学校教育法第30条第2項に謳われている「学力」です。

場面指導等

出題



先輩の教員から,次のように言われました。

「学習指導要領が改訂になっても,入試制度は然程変わらないのだから,受験学力の向上を目指して,これまで通り,教師主導型の受験に対応する教科指導をすれば良い。その方が多くの家庭も喜ぶよ。」

あなたはこの先輩教員の言葉にどのように対応しますか?

ミニ解説・塾長の述懐

少しバイアスの掛った出題です。(笑) しかし,現実には頻繁に生起する場面でしょうから,生きた場面指導教材として良いのかもしれません。

ところで,本出題に対して学習指導要領そのもの,又は,学習指導要領の言表群を持ち出してパッチワークして解答するようでは,ホンモノの〈場面指導の解答〉とは言えません。

そのようなことをしても,(面接等本番で解答できる)数多くの受験主体の解答は似たり寄ったり。勿論,似たり寄ったりでも良いわけで,奇を衒う必要は全くないのです。「ありきたりの解答をするとオリジナリティーがない。」と考えるのは素人考え。そのようなものを「オリジナリティー」とは呼びません。例えば,こうした問題では「学力論」を自らのものにしていれば,そこから発せられる〈自己の内なるボイス〉は他者に説得力を持つものであり,ありきたりの解答であっても,こうした態様を〈オリジナリティー〉と言うのです。だから,学習指導要領の言表群を単にパッチワークしただけでは〈オリジナリティー〉とは呼べないわけで,同じ似たり寄ったりでも,そうした解答では無機質な解答のオンパレードになるわけです。ましてや邪な思いででっちあげた解答に〈自己の内なるボイス〉は宿るはずはなく,したがって〈オリジナリティー〉が生成されることはあり得ないのです。

要するに,各自「学力論」を修めること。

そのため,当塾の塾生・受講者は次のような作業に取り組み,その末,取組みの結果を構造化して本出題の解答を作成しているのです。

  1. 3つの学力調査(全国学力・学習状況調査/PISA/TIMSS)の結果を自ら分析・考察する。…これらの学力調査の結果及びそれに基づく出題が教採でなされることがあると予想できる。学習指導要領を読み込むことになる。
  2. それらの分析・考察に基づいて,次の5つの質問に対する解答を作成する。…これら5つの質問は面接選考等での予想質問である。
  3. ①,②を踏まえて,本出題(今回のトークテーマ)の解答を作成する。
  4. 場面指導Weekly解説ルームにおいて③を提示し,塾生・受講者等間で集団討論する。(全体指導)
  5. ④の結果を踏まえ,塾長からの指導を受ける。(全体指導)
  6. 場面指導Weekly解説ルーム終了後,⑤を踏まえ,各自で解答に修正を加え,さらに塾長から指導を受ける。(個別添削指導)
  7. ⑥を繰り返す。(個別添削指導)
  8. 各塾生・受講者において本出題に係る〈オリジナリティー〉の高い解答が出来上がる。
  1. 日本における児童生徒の「学力」の現状について説明してください。
  2. 上記「①」に見られる「学力」の課題について,その要因をどのように考えますか?
  3. 児童生徒に学習習慣を身に付けさせるためには,何が必要だと考えますか?
  4. 「学力」の現状」にかかわり「②」で指摘した課題を克服するためには,どのようにしたら良いですか?
  5. そのための具体的な授業構想を(希望校種に応じて)簡潔に述べてください。

パッチワークの,合格点だけを取れば良いと考えて行う対策法で出来上がる解答とは質的に雲泥の差が生じ,何より塾生・受講者には教員としての即戦力・実践力となる真の実力が付くのです。

「そんな面倒臭いことをしている塾生・受講者がいるの? たった1題にこれだけの作業をするんでしょう? 他にも課題があるのでしょう?」

「はい。「そんな面倒臭いことをしている塾生・受講者」は現にいるのです。当塾が提供するたくさんの課題を抱えて。(笑) でも,間違いなく底力は付いていますよ!!」

全て乳幼児・児童・生徒のため,そして,塾生・受講者のためなのです。

出題に対するご質問,ご意見,正解及び解説等に係る照会については受け付けておりません。予めご諒解ください。

© 2020 「鍛地頭-tanjito-」


タイトルとURLをコピーしました