昔を懐かしみ,「鍛地頭-tanjito-」の開塾前後,毎日のように綴っていた短編ブログを再掲いたします。このブログは当塾公式ホームページにアップしていたもので,数多くの皆さまにお読みいただきました。
みなさん,こんばんは。
教員養成私塾「鍛地頭-たんじとう-」です!!
本日のテーマは「他者とのかかわり」です。前回の記事で,私の職歴について触れましたが,今回は「販売職」関連のお話です。
販売職といっても様々で,子ども服,ドラッグストア,業務用スーパー,雑貨店などを経験しました。唯一,飲食店の経験はないですね。(食べる方が好きなので・・・笑)
ところで,みなさんは,お店でレジの方を気にされたことがありますか?
実は,レジ業務は「お店の看板」なのです。直接お客さまと対話する機会が多いため,とても重要な役割と言えます。「いらっしゃいませ」から「またお越しくださいませ」までの限られた短い時間の中で,そのお店の価値が決まると豪語して良いくらい,とても大切な業務なのです。
特に食品レジでは,商品のバーコードをスキャンした際,その商品の値段が間違っていないか,お客様と確認する意味もあり,「読み上げ」という作業をします。商品一つひとつを,「○○円」「○○円」と声に出すことで,お店側の値段表示のミスや,お客様の値段認識の間違いを防ぎ,合計が出るまでの間のシ~ンとした時間を無くすという目的もあります。
さて,つい先日,近くのショッピングセンターに行った時のことですが,「喋るレジ」を初めて体験しました。その「読み上げ」をレジそのものがするという状況にビックリして,思わず店員さんに話し掛けてしまいました。

レジが読み上げする時代なんですね。

そうなんですよ~。便利になりましたよね。

昔は,「読み上げしなさい!」とうるさく指導されていたのに,今はそれを機械がやるのか~・・・。

今まで指導されていたことを急にやるなと言われると,それもまた淋しいというか・・・。
どんどん便利になる世の中ですが,必要なものまでも便利だからと機械化してしまうのはいかがなものかと感じました。「読み上げ」という作業があったからこそ,お客様との対話が成り立ち,お互いの信頼に結びついたのです。また,どの会社でも取り組んでいたことは「明るい声」「明るい笑顔」でした。必ずお客様の目線に立ち,お客様の立場で考えることでした。
これって,教育の世界にも言えることなのではないでしょうか?
塾長が「教育の世界にも不易流行がある。」と言っていました。それを思い出したのです。
「変わっていくもの・変えていくもの」と「変わらないもの・変えないもの」。
何を変えて,何を変えないかということは,やはり眼前の児童生徒の成長を中心に発想していかないといけないのではないかと。
日々,勉強です。はい。
(文責 副塾長)
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