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「さくら先生日記」第4号

「さくら先生日記」第4号のアイキャッチ画像(by 「鍛地頭-tanjito-」) 「さくら先生日記」
「さくら先生日記」 第4号
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場面指導Weekly解説ルーム
受講者募集

(定員 30名)

本講座は場面指導対策として学校現場で頻発する教育事象を採り上げながら,多面的・多角的・総合的に対象を捉え(システム思考),学校現場で生きて働く指導原理・指導方法・根拠法等を教職歴29年の塾長が解説する講座です。学校教育のあらゆる角度から一教育事象を掘り下げ,理論的・実践的に考究することから,教員としての資質・能力の基礎を育成することができます。また同時に,筆記選考と人物評価選考との両者を兼ね合わせた対策を行います。つまり,教員研修を基盤とした〈新しい時代〉の新しい教員養成講座というわけです。乳幼児・児童・生徒のために,そして,教員を目指すあなた自身のために〈ホンモノの実力〉を本講座で身に付けましょう。

講座日程・講座数

令和4(2022)年2月26日(土)から同年7月9日(土)まで
毎週土曜日
午後8時00分から午後10時00分まで
全20講座

お申込期間

令和3(2021)年11月2日(火)から同年12月28日(火)まで

詳しくはこちらをご覧ください。
江戸時代のFast food考

「目指せ,300字!」第10弾は,「その他」シリーズから。

とある講座中に塾長と「美味しい食べ物」[1]さくら註:「鍛地頭-tanjito-」の講座では,しばしば話題に上る。/塾長註:塾長が食いしん坊なもので💦の話をしていた時のことです。

塾長:江戸時代の“Fast food”と言えば?

私は,その質問から以前読んだことのあった書籍を思い出しました。

『江戸っ子は何を食べていたか』(大久保洋子,青春出版社,2005.2)

一章から四章に亘って江戸っ子の食事,生活,居住空間及び仕事等が詳述されており,とても興味深く,食い入るように一気に読破してしまいました。

その中に「屋台」で販売する「天麩羅」と「蕎麦」,そして「寿司」の話が出てくるのです。江戸時代,東京湾で捕れた豊富な海産物や江戸近辺の農村で栽培される野菜を,水路を用いて江戸に集められるようになりました。物流が盛んになったことで食材が豊富に出回り,外食が浸透したのです(「江戸城の前に広がる海」=「江戸前」の起源)。

「天麩羅」は,江戸前の新鮮な海産物を「安く」「旨く」食べられるため,江戸っ子に大変人気だったそうです。また当時,食用油や小麦粉が入手しやすかったため,あちこちで「天麩羅」の屋台(夜店)ができたことも江戸っ子のFast foodにつながったそうです。

「蕎麦」は一般的には屋台で売られ,「安く」て「早く」て「旨い」ために,せっかちで粋にこだわる江戸っ子にはぴったりなFast foodでした。

「寿司」は,元々長期保存ができる押し寿司やなれずし[2] … Continue readingが主流でしたが,作るにも時間がかかることから「さっと出せる寿司」を考案した結果,握り寿司の屋台が誕生しました。新鮮な海産物が捕れる江戸前ならではです。当時の大きさは現在の寿司よりも何倍も大きかったそうです。江戸っ子にとっては小腹が空いたときにつまめる最適なFast foodだったそうです。

令和の日本で「屋台」と言えば,福岡の博多や祭り等の行事を連想しますが,全国的に減少傾向にあります(と言っても,最近は「移動販売車」がブームですね。)

江戸で「屋台」と言えば,江戸っ子が手軽に利用でき,生きる上で不可欠な存在だったようです。また「天麩羅」や「蕎麦」,「寿司」を始めとする和食は,店構えを変えながら現代も続いているところに,時代の継承を感じます。

また,江戸っ子の「食」への関心は現代のスローフード運動にも関係していると言えそうです。

………そんなことを考えているうちに,塾長の話は,いつの間にか「美味しい食べ物」の話題から,「石田梅岩(石門心学)」の話題(老荘の「道」,賤商論の否定(徳と経済との連関))へと切り替わっていたのでした[3] … Continue reading

つづく

【執筆後の振り返り】

江戸時代の外食産業から現代の「食」を取り巻く環境を考える。

【お礼(私信)】
Special teamの方々から,「さくら先生日記」第1号について嬉しいご声援をいただきました。ありがとうございます。これからも頑張りますので,皆様,ご指導・ご鞭撻の程,宜しくお願い申し上げます。[4]塾長註:塾長には「ご声援」がなかったぞ!!…(笑)

【塾長のつぶやき】

「食―生―時代」。いつの時代においても乖離することのない強固な連関があります。見方を変えれば,「食」の在り方はある種の時代におけるパラダイム(カルチャー)の表象と言えるのかもしれません。

そうしたことを意識して生を営むのか,そうではないのか。(「幸福」の評価者はその生を営む個としての主体だと思いますが,)そこに「幸福」の位相を見るような気がします。そして,さくら先生の本ブログは,それを示唆してくれているようにも思います。

さくら先生のような思考であるならば,「ファーストフード/スローフード」と二項対立で考えることはないのでしょう。

「江戸っ子の「食」への関心は現代のスローフード運動にも関係していると言えそうです。」(本文より)

何気なく読み流してしまえば,「それまで」の本ブログに,家庭科を専門とするさくら先生の鋭敏な思考性(視点)を垣間見るのです。

「それにしても,「鍛地頭-tanjito-」って奇妙な私塾だなあ?」と思われたことでしょう(笑) 本ブログの講座は,差詰,巷間の「教採対策」で言えば,「日本教育史(近世)」ということになるのでしょうね。

〈ホンモノの教員〉となるには,〈生きた学び〉を自らが行っていないといけません。そうでなければ,児童生徒と共に,そうした〈学び〉を形成できませんよ。

思考を巡らせる

「目指せ,300字!」特別号[5]塾長註:おいおい,勝手に「特別号」にしちょるじゃないかい!

「さくら先生日記」第2号の中で塾長が,私が綴った文章を合計7問の問題にしてくださった。私は,「私の綴った文章から問題を作ることができるのか!」と感銘を受けた。

塾長は「さくら先生は上記(合計7問)の所謂〈正解〉について当塾で学んでいる。その〈学び〉を背景に本ブログを綴っている。」と囁いていた(笑)。

したがって,答えておかないといけない気がする。そこで,解答を作成してみることにした。
 
ただし,解答については,必ずしも正確性を保証するものでは無いことを予めご承知おきいただきたい。解答を間違えていても責任は持ちません。[6] … Continue reading

【塾長のつぶやき】

というわけで,今回から7回にわたり,当方が作成した問題にさくら先生が解答してくださることとなった。しかも,さくら先生のボイスメッセージとしてお届けするものである。

それでは,早速,第1問から。

【「さくら先生日記」第2号より(前半部抜粋)】

教員採用候補者選考(以下「教採」と表記)で合格を目指すのならば,教職教養及び専門教養で高得点をたたき出すことも大切です。しかし,①年々,教採は人物評価重視にシフトする傾向にあります。その理由は,これまでの教育のよさとこれからの教育を見据えた ②不易流行とを大切にしながら,時代の変化とともに求められる(学習者に身に付けさせたい)学力が変化しているからです。――現代の学力(観)は ③学校教育法第30条第2項に規定されています。――

問1 下線部①について。教採が「人物評価重視にシフトする傾向」にある時代背景について説明しなさい。[7]塾長註:下線部②,③については第5号以降においてお届けすることになります。

【さくら先生の解答(例)】
「さくら先生日記」第2号の問1に解答するさくら先生のボイス
【塾長のつぶやき】

社会(のパラダイム)はどのようにして構築されるのか? 教職員ならば,そのことについて考えなければならない。

考えれば考えるほど,その認知的な行為は社会という名のフレームを〈相対化〉しようとする。また,そうならなければ,〈ホンモノの教職員〉とは言えない。

そのフレームを通時的・共時的に〈相対化〉する営為の中で,例えば,時代背景との連関性から現代が求める〈学力(観)〉が見えてくる。

そして,その〈真正の学力〉は,〈真正〉だからこそ,こどもたちだけに求められているものではないことが解ってくる。

大人たちにも必要なのだ。否,こどもたちより,まず先に大人たちに必要な〈学力〉なのだ。特に,教職員には不可欠のものであり,この〈学力〉に欠損していれば,その人物は教職員と呼べない。

さらに,〈ホンモノの教職員〉は〈学力(観)〉が見えた地点に決して佇むことなく,〈学力(観)〉に付随する時代の教育システムを〈相対化〉しながら,その地平の彼方を目指して歩み始める。

乳幼児・児童・生徒と共に,それぞれの自己実現を図る〈教育活動〉を模索しながら。

教採はそのような資質・能力に長けた〈ホンモノの教員〉を見極めて…………………欲しい。

© 2021 「鍛地頭-tanjito-」


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