第3期塾生受講体験記
世の中に「合格体験記」は数多く存在している。しかし,筆者は「不合格体験記」なるものにお目に掛ったことがない。筆者だけか?
先日,今夏の教採を不合格になった塾生が,その「不合格体験記」を送ってくれた。正直,驚いた。しかも,当道場の公式サイト,ホームページ及びSNS等に掲載して欲しいと言う。二重に驚いた。だから,次に掲載することに関して,当然のこと,本人の了解がある。
当道場を持ち上げ過ぎなので掲載が憚られたが,当の塾生の言説は「最も価値のある不合格」にある。東洋思想にもあるが,強烈な体験や実感を伴って〈ホントウに分かった〉とき,人は「悟り」に至る。当の塾生は今回の「不合格」を体験して,当道場が耳に胼胝ができるくらい1年間言い続けた課題が〈ホントウにわかった〉のだ。だからこそ,「最も価値のある不合格」なのだ。
「「不合格体験記」を堂々と掲載するなんて,塾長,何を考えているの…? そんなことをしていたら,人は道場の門を叩かなくなるだろうに…。」(現塾生・受講者及び関係者が心配してくださる心の声が聞こえるような気がする。)
「人が道場の門を叩こうが叩くまいが,そんなこと関係ない。当の塾生のネット掲載にまで及んだ心意気を見よ。」(ご心配をくださる方々には誠に申し訳ございません。)
上掲の「第3期塾生 最も価値のある不合格」は当道場内の「合格道場」(レベル:上級,定員2名)での〈学び〉をベースに綴ってあります。
「鍛地頭では,塾生や受講者の解答が高い水準に到達するまで,同じ問いに何度でも,手を替え品を替え,スタッフからの追加質問が続きます。」
「鍛地頭-tanjito-」の秘技(?),企業秘密(?)が記述されているので少し解説を加えておきます(笑)。
【追加質問について】
いつも述べているとおり,一つの教育事象は多様な要素が複雑に織り成す有機的な多面体です。したがって,教採の出題はそのほぼ一面からのアプローチに過ぎないと言えます。一つの教育事象をありのまま,丸ごと理解するためには,多様な側面からアプローチする必要があります(システム思考)。そのために塾生・受講者の解答を聴きながら・見ながら,―だから,塾生・受講者にとって個別最適な〈学び〉になる。―それら多様な面からのアプローチを試みる追加質問を行います。それらの追加質問を熟すうちに,塾生・受講者は豊富な知識を蓄えていきます。そうしながら/その上で,習得した知識を対象とする教育事象に応じて統合する技を学びます。その技は学校現場で長年生徒や教員の指導に当たった者にしかできないものです。それによって,塾生・受講者には教採の一つの出題が多方面の出題に広がり,対策の幅も深みも豊かになるとともに,学校現場で〈生きて働く知識〉に変容していくわけです。学校現場では一つの教育事象を一面からのみ捉え,指導することはできません。そのようなことをすれば,十分な指導にならないばかりか,誤った指導を行う可能性が高くなります。システム思考を鍛え,眼前に生起する一つの複雑な教育事象を多面的・多角的・総合的に捉えられる力量が,現代,教員には特に求められているのです。なぜならば,昨今,解決に困難を要する複雑な教育事象が多々生起しているのだから。これまでの教採対策のように一面的で統合化のない学習だけでは,明日の学校現場で指導不足を体現することになりますよ。
また,追加質問を繰り返すことにより,世に言う「圧迫面接」の対策を同時に行うことができます。ただし,当道場には「圧迫面接」という概念は存在しません。面接官が演技で・・・どれだけ「圧迫」して来ようが,要するに面接官を納得させる解答・回答を述べれば「圧迫」にはならないのです。換言すれば,解答・回答できないから「圧迫」と感じるのです。
「一度ブログを覗かれてはいかがでしょうか。鍛地頭の様子がわかるかもしれません。」
ご関心がおありでしたら,まずは当サイトの右サイドバーにある「人気記事」をお読みください。当道場の教育に関する思考性がお解りになると思います。
また,「無料講座/体験」も随時実施しております。しかも,「無料講座/体験」の前のご相談(無料)も随時実施いたしておりますので,次の「お問い合わせフォーム」からご連絡ください。ただし,これまでご相談の中で各種講座等で使用する教材や学び方についてお話すると,「合格道場」(レベル:上級,定員2名)並びに「面接試験対策講座」,「アラカルト錬成講座」(レベル:中級,定員:「教育研究の寺小屋」と併せて5名)を希望される方の割合が多く,中でも「合格道場」を希望される方が多い現状にあります。「合格道場」は既に定員に達し,ご予約のある状態が続いていたため,現在,定員を増やして共に学ばせていただく体制を採っております。右サイドバーには「順番待ち」とございますが,もう数名の定員増を考えておりますので,是非,この機会にご相談ください。
註:上記青色の囲み内は,次の「教採アラカルト基本講座」で活用するブログ教材から引用したものです。
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