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教員養成私塾「鍛地頭-tanjito-」vol.9 「教員の叱責への苦情」

夕暮れのまだ青味の残る空を背景に浮き上がる金色のトロントの街 一般ブログ教材
カナダのトロントの夜景(提供 photoAC)
この記事は約5分で読めます。

 テーマ

事実を明らかに! これが鉄則!!

 プロローグ

最近のことです。筆者がある方々に当てたチャットを引用します。

「あっ,「鍛地頭-tanjito-」と同じことを考えている!! ちょっと相手が上だけど…(笑)💦」という記事が目に飛び込んできたので。

[紹介記事]
「茂木健一郎の「人工知能は人間の仕事を奪うのか」に対する答え」(DIAMOND online,正木伸城,2020/07/28 04:50)

要するに,肝心な点は次のとおり。
(箇条書きの表現は小桝のもの。ちょっと恣意的かも💦)

1 AIと人間とは共存すべき。
2 全体(言葉(知識))の統合化が重要であり,統合化作用は意識を持つ人間特有のもの。
3 意識はクオリアに支えられている。(=人間特有のもの。)
4 (1~3に関連して)(学校)教育における問題解決学習(探究的な学び)の重要性

[当塾の関連ブログ]
CMの意を込めてご紹介します。(笑)
次のブログにはAIと人間との共存の必要性を「エリート言説」を〈相対化〉することを媒介に指摘しています。「知の統合化」については,教採の勉強の仕方を俎上に載せるなど,あちこちで書き散らしていますので,宜しければ,BLOG「鍛地頭-tanjito-」内を適宜ご参照ください。

👉 「ポストモダン終焉期の実相〔12-1〕」(小桝雅典,BLOG「鍛地頭-tanjito-」,2019.7.7)

閑話休題。
私自身「クオリア」に関心があって,茂木氏の力作(下掲の「1」)を読んでいる最中です。
下掲2で学んだこと。それは「教養」とは「知の統合(化)」であること。

[書籍紹介]
『脳とクオリア なぜ脳に心が生まれるのか』(茂木健一郎,講談社(学術文庫),2019.10.12)
『脳がめざめる「教養」』(茂木健一郎,日本実業出版社,2019.8.20)

教採が終わられたら,今回の情報提供についてじっくりと考えてみてください。教育は,時間が掛かるけど,茂木氏らが考えている方向に向かうと思われますから。また,現代が頽廃的ポストモダンの終焉期であり,かつ,一元論的トランスモダンのAI時代を迎えるから。

このチャットである方々に申し上げたかったことは,次のとおりです。

これからの時代,教職員には知を統合化できる資質・能力が必須になる。それを前提として,AI教員ロボットと共存していかなければならない。そのためにも,教職員の言語(運用)能力を鍛えておく必要がある。「適当に先生をしておけば良い」といった発想の人間では教職員は務まらない(今でもそうだけど)。そして,このことは教育界だけではなく,人間の生活を支える広く他領野についても言えることである。

皆さん,知の統合化を訓練する教採対策が,既に・・必要なのです。これからの時代の教員となるのですから。

 スクールコンプライアンス演習

出 題

問 次の文章は,『生徒指導提要』(文部科学省,平成22年3月)の「第6章 生徒指導の進め方」,「第6節 校内規律に関する指導の基本」の一部である。( )に入る語句の正しい組み合わせを選べ。(高知県 平成29年)

 学校では,児童生徒に基本的な生活習慣を確立させ,規範意識に基づいた( ① )を定着させることが重要です。学級・ホームルームだけでなく学校全体で校内規律を維持することは,学校における教育活動の基盤になるとともに,学校が安心・安全な居場所となることで児童生徒に安心感を与え,暴力行為,いじめや不登校といった問題を( ② )することにつながります。
 校内規律は,自らの意志ではなく校則や教員からの指導により「守らされているもの」という意識から,規範の意義を理解し,児童生徒自らが規範を守り行動するという( ③ )をはぐくむことが重要です。

ア ①行動様式    ②未然に防止  ③自己指導能力
イ ①行動様式    ②早期に発見  ③自己指導能力
ウ ①行動様式    ②未然に防止  ③自立性
エ ①社会的ルール  ②早期に発見  ③自立性
オ ①社会的ルール  ②未然に防止  ③自己指導能力

ミニ解説・資料

『生徒指導提要』(文部科学省,平成22年3月)の「第6章 生徒指導の進め方」,「第6節 校内規律に関する指導の基本」の前文(デジタル版 p.154/冊子版 p.145)を参照のこと。

 場面指導等

出 題

次の場面の状況から,あなたが考えることを述べてください。

ある日の放課後,執務中のA教諭に担任をしているSさんの保護者から入電しました。

「先生! うちの子が先生に叱られたと言って泣きながら(自宅に)帰ってきました。(当該児童生徒に)聞いたところ,授業中の態度を酷く叱られたとか。本人(=当該児童生徒)は「隣のY君が話し掛けてきたから答えていた。なのに,私だけが(授業中,先生から)みんなの前で怒られた。」と言って落ち込んでいます。普段ならば楽しみにしているおやつも食べません。先生! どのような指導をされたのか伺いたいのですが!」

ミニ解説・塾長の述懐

「事実は何なのか? 常に事実が何であるかを意識しろ。事実から的確な指導は始まる。」—これが当塾の教えです。本出題についても言えることです。本出題のどの辺りに「言えること」なのでしょうかね。

「場面指導Weekly解説ルーム」では,上述した事柄を含め,本出題と同様のテーマを解説している巷間の参考書を批判的に読むとともに,次の点に留意して本出題を掘り下げます。

  1. 傾聴の姿勢を崩さない(「傾」+「聴」の持つ意味)
  2. 聴取票を作成する(組織的な対応を頭に入れろ)
  3. 微言に注意せよ(プロの教員ならばできる技/プロの教員になるために)
  4. 常にクラス全体の問題として意識せよ(問題を局所的に終わらせるな)

「事実」に傾注する指導を含め,上記①~④の項目をヒントに本出題について考究してみてください。

出題に対するご質問,ご意見,正解及び解説等に係る照会については受け付けておりません。予めご諒解ください。

© 2020 「鍛地頭-tanjito-」


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