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「いけないことはいけない!」と毅然として指導すること!! ただし…
1 プロローグ
「2 教採アラカルト」及び「3 場面指導等」共に〈テッパンねた(出題)〉です。
しかし,〈テッパン〉だからと言って侮るわけにはいきません。同じねた(出題)が種々の地方自治体で問われ続けるからには,それなりの理由(意図・意義)があると考えるべきです。
抑々,「鉄板」には「間違いない,確実である」といった俗語的な語意があります。「この問いを発しておけば間違いない,確実である」という出題を〈テッパンねた〉と呼ぶのです。「この問いを発しておけば,受験主体が如何なる人物か,どれほどの資質・能力を有しているかなどが間違いなく,確実に分かる(出題)」ということです。
〈テッパンねた(出題)〉にこそ陥穽[1]「落とし穴」のこと。あり。
当塾の教えです。思考を巡らさなければならない「ねた(出題)」なのです。
2 教採アラカルト
出 題
面接
あなたが教員として向いていると思うところを簡潔に3点述べてください。
塾長の述懐
本出題に対する回答を聴けば,当該受験主体がそれまで何を学んできたかが分かるはずです。もう少し詳述すれば,何を読んできたかが分かるでしょう。そして,意地悪く述べれば,機転が利く人物か否かも分かるでしょう。真逆に考えれば,どれだけ素直な人物かが分かるということです。
本出題は,ある意味,理想とする(目指す)教員像に通底していると言えます。当塾で本出題を扱う際,塾生や受講者と繰り返す「対話」の行き着く先が理想とする(目指す)教員像となるケースが多いことからも,そのように言えます。
問題は何が(誰が)目指す教員像であるかということです。ここが肝要です。
3 場面指導等
出 題
あなたの授業が始まりました。A君は授業の開始時に既に机に俯せています。
あなたはA君にどのような指導を行いますか?
塾長の述懐
出題だから許されるのでしょうかね。それにしてもナンセンスな問いです。そのナンセンスが醸成する罠に嵌まる受験主体が数多いのも事実のようです。
無論,「授業の開始時に既に机に俯せているA君」のような児童生徒がいることを「ナンセンス」と言っているのではありません。
出題の仕方が「ナンセンス」なのです。しかし,「ナンセンス」が仕掛ける罠に嵌まる受験主体が多いことからも〈テッパンねた〉の地位を勝ち取る出題となるのでしょう。
本出題に真面に解答すると罠に嵌まる確率は高くなります。参考書や教採ブログ等に記述してあるような解答になってしまうでしょうね。それだけでは学校現場での指導が立ち往生してしまいます。そうした解答だけで学校現場の指導はできませんよ。指導としてもっと行うべきことがある。だから,そういう意味でも「ナンセンス」なのです。
© 2020 「鍛地頭-tanjito-」
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