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〈新しい時代〉の〈新しい教育〉
1 プロローグ
「オープンチャット教員採用試験対策講座」を一部改編!!
本「オープンチャット教員採用試験対策講座」を一部改編することにしました。これまで「スクールコンプライアンス演習」としていたコーナーを「教採アラカルト」に改めました。今後,取り扱う内容(出題)を「教育法規」に限定しない方向で進めて参ります。「面接選考対策」及び「小論文対策」並びに「教育原理」,「西洋教育史」,「日本教育史」,「教育心理」及び「教育法規」等々。しかし,学びの在り方は決して分化型の発想を根底にするわけではありません。当塾の〈学び〉は統合・総合(止揚(aufheben))型が基調です。
(当塾関係の)教員採用候補者選考(以下,「教採」と表記)が終わり,振り返ってみると,関係地方自治体において当塾で既習済み[1] … Continue readingの出題(内容)が結構問われていたようです。昨年の10月26日(土)に開講した当「オープンチャット教員採用試験対策講座」で採り上げた場面指導等に関する問題も,その数々が出題されていたようです。
結構,当塾で学んだことが出題されているなあ。
「塾長の述懐 第20回 この時期だからこそ,Weekly解説ルーム!」(小桝雅典,BLOG「鍛地頭-tanjito-」,2020.9.6)
長い間教職(大学・県教委・学校)に身を置いてきたから,現代という時代を俯瞰する時,当塾が求める教員像が各都道府県の目指す教員像と大いに重なるところがあるのでしょう。
しかし,当塾は「予想問題を当て,塾生・受講者を合格させいくら」といった教採受験屋ではありません。その名のとおり「教員養成私塾」であり,「地頭(総合的な人間力)」を「鍛」える(だから,「鍛地頭」)「道場」なのです。
現代の教育において,長い職歴により理論的・実践的なポイントを体得しているから,教採でその「大切なところ」が必然的に出題されるということです。したがって,「予想問題」などの言表に関心はありません。教採に関する限りにおいて関心があるとすれば,そうした出題に(当塾に籍を置く)受験主体がどれだけ〈オリジナリティー〉を持って色濃く答えられたか。いくら「予想問題」が当たったとして,解答(回答)の中身が巷間の参考書や問題集レベルのものでは物足りず,学校現場で〈生きて働く解答(回答)〉でなければ意味はないのです。〈生きて働く解答(知識)〉は教育等に関する知の統合化により形成されます。
このように取留めがないことを思い巡らせていたとき,せめて「幅広く思考・判断等する(知を統合化する)場」を提供できたらと,「スクールコンプライアンス演習」のコーナーの改編に思いが至ったのです。
「〈ホンモノの教員〉になりたい!」と真摯に思う同志を募りたい!
だから,当塾の考える解答例をブログやチャット上にツラツラ記述するようなことはしません。各受験主体が自ら調べ,自ら思考・判断し,当塾のスタッフや塾生・受講者と「対話」(表現)を持つことによって知識を豊かにし,思考・判断・表現を繰り返す中でさらなる課題を明確にし,また調べ思考・判断し……することが重要なのです。そうしなければ,インプットした知識も〈生きて働く知識〉に変容しません。確かな思考力・判断力・表現力も身に付きません。知識注入型の学習と問題解決型の学習とが止揚(aufheben)して初めて,学習指導要領に措定される「学び」を体現し,それをもって児童生徒に指導できる教員となるのです。深い思考・判断等の過程を経ず,即座に正解を求める安易な正解主義は全く必要ありません。教採対策を単なる「対策」と考え,教員としての力量形成を目途にせず,只管「ラク」をし「トク(教採に合格)」するといった思考性は当塾では御法度です。無論,そのような教員を採用したいと思う任命権者はどこにもないでしょう。当塾も同様です。
教採対策は学問(探究)を目指さなければなりません。
ですから,毎週火・木曜日(予定)で出題は行いますが,上述の「対話」や「塾長の講義(解説)」はZoom講座の中で行う予定です。
換言すれば,当「オープンチャット教員採用試験対策講座」(入門講座)と「場面指導Weekly解説ルーム」(初級講座)との中間に位置する「「アラカルト基礎講座」(仮称)を新設しようかなあ。」と構想し始めたところです。その基本講座の中で改編した「教採アラカルト」のコーナーの学習内容を扱おうかと思うのです[2]現在のところ,飽くまでも予定です。。
〈ホンモノの教員〉を目指しておられる方。是非「鍛地頭-tanjito-」の門を叩いてみてください。
2 教採アラカルト
(1) 出 題
これからの時代の教育をあなたはどのように考えていますか?
(2) 塾長の述懐
以前にも出題した問題を当コーナーで再掲することがあります。来夏を目指される方もおられるでしょうし,重要な問いでもあるからです。本問も,以前,当「オープンチャット教員採用試験対策講座」で出題したものです。
よく「同じ問題をやっても意味がない。」と思われている方々にお会いします。しかし,そうではありません。「同じ問題を解いてみて,その解答(回答)に(以前に増して)発展性が見られますか?」
重要な問いは何度も思考することが必要ですし,その解答を自己評価し,自らの成長(退化?)を振り返ることも大切です。
教採ではこうした言述のまま出題されないのではないでしょうか? しかし,重要な問いなのです。当塾の塾生や受講者が必ず思考する問いです。
本問にさっと明確に自らの言葉で解答できるようであれば,恐らくその方は主に学習指導領域に,そして全教育活動の根底に措定される思考に精通されていると思います。しかも,現代を的確に俯瞰し,これからの〈新しい時代〉の〈新しい教育〉に思いを巡らせている。その上で,教職員が行わなければならないことを見出し,そのために必要な資質・能力を身に付けようとしている。
だから,重要な問いであるし,繰り返し思考しなければならない問いだと申し上げるのです。
当塾の塾生や受講者を見ていて,本問にさっと明確に自らの言葉で解答できるようになると,(個人/集団)面接選考の出題には,粗方,解答できるようになっていると思います。
3 場面指導等
(1) 出 題
「学校の働き方改革」についてどのように思いますか?
(2) 塾長の述懐
場面指導の出題ではありませんが,「場面指導等」(見出し)ということでご海容ください。場面指導の出題に解答する前に受験主体自らを振り返る良問だと思いますから。
巷間には「こうした国策等を問う出題には,訊かれない限り,私情を交えずに解答せよ。」と教える向きがあるようですね。なぜだかお解りですよね。その教えの理由(笑)。
「「訊かれない限り」とは言うものの,「訊かれない限り」と言うのだから訊かれることもあるのでしょうね? だったら,訊かれたらどうするんでしょう?」
一応,教育時事と述べておきますが,日頃から時事情報を集め,それについて自ら思考する習慣付けを行っておくことが大切です。
それにしても,この問い,訊かれたら,どうします?
教員(その前に人)としてのあなたがよく見える問いですよ。
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