この章では,当塾の「オリジナル教材見本」をご紹介いたします。
1 教材作成のねらい
何を意図して教材を作成しているのか?
一つの単元を構想するときでもそうです。
一つの授業計画を練る時でもそうです。
常に,念頭に置いておかなければならないことは,その単元・授業を受ける対象者にどのような課題があって,したがって,どのような力を,どのような方法で付けるのかということです。
当塾の教材作成も同じスタンスに立っています。
受講者(以下,「塾生」)の課題を鑑みるに及び,教員として必要な力(モノ)は次のように考えられます。一部を挙例します。
- 〈教育〉全般にかかわる基礎的な〈生きて働く知識(情報)〉
- 「「思考」について思考する力」を含め,教育事象等を対象とした各塾生の〈相対化能力〉
- 教育事象等における課題を発見できる能力及びその解決のための上記〈相対化能力〉に基づいた〈生きて働く知識〉を統合化できる能力
- 上記統合化能力に基づく「思考力・判断力・表現力」
- 実践力の根底となる〈ホンモノの教員〉を目指す熱い志
- 同僚性を志向し体現(協働)できる能力
- 学問・研究をこよなく愛する態度
- 乳幼児・児童・生徒への限りない〈教育愛〉
当塾はこれらの力や態度等の育成を目指し,日々,四苦八苦しながら,塾長がオリジナリティーに溢れた教材づくりを行っているのです。
〔参考:「真心を込めた教材づくり」(旧「鍛地頭」BLOG記事,2018.2.22)〕
要するに,塾生が卒塾する際,つまり,〈ホンモノの教員〉として,また,本務者として赴任する際,児童・生徒等を眼前に,困ることのない実践力を身に付けることのできる教材づくりが営まれているわけです。
高等学校・教育行政・大学講師歴を有する教職歴29年の涙と汗の結晶が,当塾の教材なのです。
2 教材見本一覧
教材見本は,次のとおりです。
「オリジナル教材演習」からは,生徒指導分野及び教育時事情報を採録しました。
また,「小論文試験対策」からは学習指導分野,そして「受験願,履歴書及び自己アピール文等」からは「自己アピール文」を採り上げ,その意義に対する当塾の解釈も付しました。

第1節 オリジナル教材見本〔生徒指導〕
「オリジナル教材」は,対象を個人に限定することなく,Zoomを活用したグループワークに活用できるものも数多くあります。〈ホンモノの教員〉を目指す同志で熟議を形成する材料としたいものです。ここでは教材見本の中から生徒指導分野をチョイスしました。

第2節 オリジナル教材見本〔教育時事情報(生徒指導:不登校への指導)〕
不登校とIT活用に関するオリジナル教材見本を掲載しました。今回は他の見本とは異なり,OneNote上で交わした塾生と塾長との「対話」がありのまま採録されています。塾生が当該の教育時事に係るテーマについて思考を深化させていく過程をご覧ください。

第3節 オリジナル教材見本〔教育時事情報(特別活動)〕
当塾のブログを扱う教材です。現代の教育事情を的確に分析し,乳幼児・児童・生徒に還元するとともに,〈教育〉の将来を予測する能力や現代を生き抜くための幅広い知識は,〈ホンモノの教員〉になるために身に付けておかなければならない不可欠な要素と言えます。

第4節 オリジナル教材見本〔小論文試験対策(学習指導)〕
小論文試験対策の教材のねらいは「教育時事情報」(オリジナル教材)の学習の成果を統合することにあります。学習指導分野からチョイスした当見本のように,当塾の小論文演習は,広範で〈教育〉を俯瞰する視点から作成されており,じっくりと取り組める逸品です。

第5節 オリジナル教材見本〔自己アピール〕
自己をアピールするために,パフォーマンスの技術を身に付けることは無駄なことです。「汝自身を知る」ことが一番。そのためには,あなた自身を〈相対化〉(メタ認知)することが重要です。自己アピール文の作成はまさに自己の〈相対化〉の〈場〉なのです。
© 2018 「鍛地頭-tanjito-」
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