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塾長のカナダ武勇伝(?)―その3 語学研修Ⅱ―

バンクーバー(カナダ)の名所グランビルアイランドの光景 塾長のカナダ武勇伝(?)
バンクーバーのグランビルアイランド(提供 photoAC)
この記事は約3分で読めます。

みなさん,こんにちは!!
「生きる自分への自信を持たせる
鍛地頭-tanjito-」の副塾長,住本小夜子です。

今回も前回に引き続いて,「塾長のカナダ武勇伝(?)」の続きをお楽しみください。
いよいよ語学研修の全貌が明らかになりますよ。

【塾長のカナダ武勇伝(?)―その2 語学研修Ⅰ―】 ←前回の記事
【塾長のカナダ武勇伝(?)―その1 プロローグ―】

ジャングルの鬱蒼と生い茂る緑の高木と下草

講師:「本日の研修はこれまでです。明日の語学研修について説明しておきます。」

副塾長注:勿論,これも本来は英語でした。

塾長:[あれっ,まだ今日の研修は終了していなかったのか…? ヒアリングができていないなあ…。って言うか,わからない授業を受けている児童生徒が,授業終了間際に上の空になっているのは,こんな状態なのかもね……もうちょっとだけ頑張ろう。カニ,そうじゃ,カニのためにわしは頑張るのじゃ!]

講師:「明日の語学研修はダイナミックに行います。グループをつくっていただいて,各グループに一枚の地図を渡します。そこには,特定の建物に印が付けてあります。お店とか公共の建物とか…。5~6箇所ですね。みなさんは制限時間内にすべての建物を回り,そこにいる受付の方とか担当の方とかから,その場を訪れた証拠となるスタンプを押してもらって,この研修会場に戻ってきてください。」

副塾長:塾長,よくヒアリングができましたよね。
ホテルのロビーで談笑するお客と佇むフロントの女性

塾長:[な,なに,なに~??? 要は,この見知らぬ異国の地に放り出されるのか? どこになにがあるかわからないし,道順さえもわからない街に飛び出し,道行く人や道端に立ち並ぶお店の店員さんなどに,建物の場所や道順を英語で訊ねろということか!  そりゃ,英語ができるチームメイトが一緒にいるならば,街の名物スポットをめぐる楽しい時間だろうよ。 でも,もし,そうでなかったら…。誰がチームメイトなんじゃ? …最近,親しくなった△△県の○○さん…いやいや,わしとふたりでドツボにはまる…。]

緑の高木が鬱蒼と生い茂るジャングルの中で,行く先を探す男性

塾長:[それにしても,街ぐるみの語学研修だぞ。スケールが違うわ! コンパスを英語に置き換えた壮大なオリエンテーリング! さすがBritish Columbia州! 日常生活のContext(文脈)の中に根付いた,まさに生きた語学研修! 官民一体! …。]

机上に置かれた蓋つきのアンティークな金色の方位磁石
目的地を丸で囲み,矢印で道順を示した街の地図

塾長:[待て待て,感心している場合じゃないぞ。わしの語学力も大いに問題じゃが,わしには他のチームメイトにはない最強の弱点がある。わしは「地図が読めない男」なんじゃ! そうよ,大の方向音痴なんよ! 総合病院に行って,入った入り口から一度も出たことがない。万一,チームメイトが建物を探すのに手分けをしようなんぞぬかしたら,わしは間違いなく行方不明になる。 …ああ,翌朝,地元の新聞に出るんだろうなあ。

「日本から派遣された高校教師,英語が話せずビクトリアで行方不明―研修場に戻らず―」

こんな見出しか?…]

英字新聞とその上に置かれた金色の「NEWS」のロゴ

塾長:[一体,この研修の目的はなんなんだ!? 街に繰り出した,ほんの数時間で英語が身に付くはずがない。もし,そうならば,みんなBritish Columbia州に来て,この研修を受ければいい。…わしはなにを考えているんじゃ…大分,気が動転しているわい。………。

そうだ,Survivalか!

ああ,Survivalなんだ‼
2週間後にはホームステイをして,配属校での勤務が始まる。最低でも5~6時間はメインのテーチャー〔注:発音が悪い。〕として,エングリッシュ〔注:またまた発音が悪い。〕で授業をせんといかんのじゃ。恐らく,誰も助けてはくれぬ。そのためにもSurvival精神が必要なんじゃ…。]

真上から見下ろす地面の上に先だけ見えるSurvival靴とその爪先に記された白い文字「HOW TO SURVIVE」

研修が終わった後の白いレストラン。白いテーブルクロスの上には,きらめくグラスに白いワイン。銀のフォークとナイフを両手に掴んだまま,やがてテーブルに運ばれてくるであろう赤いカニを頭の片隅に留めながら,塾長はひたすら,まるで赤いカニが白い泡を吹くかのように,ぶつぶつ,ブツブツと「Survival」を繰り返すのでした。

→つづく


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